富山県での暮らし
ハイレベルな医療と教育環境がそろう移住希望ランキング全国10位。東京まで約2時間
本州の中央北部にある富山県。冬は雪が多く夏は高温多湿と、四季の変化がはっきりと感じられる気候です。日本海に面した富山湾は、幻想的な蜃気楼が見られることで有名。また「寒ブリ」や「シロエビ」、「ホタルイカ」といった海の幸にも恵まれています。人口は約108万人。街のにぎわいは北陸随一で、教育や医療は高水準。また、都市部であってもスキーや海水浴が楽しめる自然が身近で、子育て世帯に喜ばれています。東京まで新幹線で約2時間とアクセスも便利。都道府県別移住希望地ランキング(2017年)では10位にランクインしています。そんな富山県の移住に役立つ情報を、富山市と高岡市を中心に紹介します。
いくらかかる?生活コスト
富山の月額平均 | 東京23区と比較 | |
食料費 | 88,429円 | -4,680円 |
光熱・ 水道費 |
27,620円 | +6,121円 |
教育費 | 13,330円 | -8,822円 |
いくらかかる?
生活コスト
海の幸が豊富なグルメスポットであり、伝統と新しさが共存する富山市。北陸新幹線開通によって、東京からのアクセスも便利になり、観光地としても人気です。光熱・水道費は東京に比べると高いようで、大阪府から移住した富山市在住の男性のほか、高岡市在住の世帯からも「水道代が高い」といった声が寄せられています。一方、富山市在住の女性からは「高校の授業料が、ほとんどかからないので家計は助かっている」という声のほか、東京から富山市に移住した男性は「物価が安い」とコメントしています。
とある家族の暮らし
家族構成
富山市在住
夫 49歳
妻 49歳
子ども2人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種:卸売・小売業(医薬品・化粧品等)
住居費 | 90,000円 |
---|---|
食費 | 40,000円 |
光熱・水道 | 30,000円 |
保険医療 | 60,000円 |
通信費 | 30,000円 |
交通費 | 15,000円 |
教育費 | 40,000円 |
交際費 | 10,000円 |
富山の 介護環境 について
富山の住まい環境 ってどうなの?
富山の住まい環境ってどうなの?
富山市
県庁所在地である富山市。賃貸物件は市の東側エリアを中心に揃っており、ファミリー向けの2LDK~3LDKの物件は6万円台が中心です。物件数が多いのは富山駅周辺です。また市南部にある「八尾」地区は、「越中八尾 おわら風の盆」で有名な場所で、歴史ある街並みが残っているため、落ち着いた生活環境を求める方にはおすすめです。
高岡市
高岡市の賃貸物件は、市中心部の高岡駅を囲む「戸出町」「野村」「角」「蓮花寺」「赤祖父」といったエリアに豊富に揃っています。ファミリー向けの物件も見つけやすく、家賃も4万円から6万円前後とリーズナブル。県外からの移住者には、大型のショッピングセンターや病院などが集まる高岡駅南側が人気です。
子育て支援 について
子育て支援について
富山市
市内の3カ所に子育てサロンを設置し、子育て相談や援助、地域の子育て情報を提供。また「富山市子育て支援センター」でも、乳幼児から小・中学生までの子育て相談に対応しています。スマートフォン向けアプリ「富山市母子健康手帳アプリ」では、市の育児支援制度やイベントの案内、母子健康手帳の記録管理、動画による育児アドバイスといったコンテンツが掲載されています。
高岡市
私立幼稚園や第三子以降の保育園の費用を補助するなど、子育て世帯の支援に取り組む高岡市。市内3カ所の子育て支援センターで子育て相談を受け付けており、親子や子ども同士が自由に遊び、交流できる児童館・児童センターも市内に5カ所設置しています。「ねねットたかおか」というサイトで、行政サービスや子育てイベントなどの情報を知ることができます。
富山の
交通・移動手段
富山の交通・移動手段
富山市は路面電車が観光名物にもなっており、富山地方鉄道や富山ライトレールといった多彩な路面電車が市内中心部を運行しています。そのほかJR、あいの風とやま鉄道といった鉄道や、バスも運行しています。市では、自動車に依存せずに暮らせるまちづくりを進めており、電車やバスの本数を増やす取り組みも行っています。
高岡市内にはJR、あいの風とやま鉄道といった鉄道や、路線バスが運行しています。また、隣の射水市との間を運行する万葉線(市電)が走っており、市内中心部であればマイカーがなくても移動できます。しかし、本数には限りがあり、雪が降る冬は特に注意が必要です。市外へのアクセスは新幹線が停まる新高岡駅が利用されています。
知っておきたい 移住支援制度
知っておきたい
移住支援制度
富山市
富山市では市内中心部への居住を促しており、一定の条件を満たす賃貸物件の家賃が助成される制度があり、移住者も利用できます。市内の子育てや交通環境、家族で出かけやすいスポットの紹介など、移住に役立つ情報は「富山市立探偵ペロリッチ」というサイトにまとめられています。また、富山県の移住・定住促進サイト「くらしたい国、富山」では、移住までのステップが解説されており、移住に必要な情報や手続きがわかりやすくまとめられています。
高岡市
高岡市では移住相談に総合的に応じる「たかおか移住ホームコンシェルジュ」を設置して、電話相談を受け付けています。また、「本町」というエリアに町家で宿泊できるゲストハウスが設けられており、高岡市での暮らしが体験できます。移住者のインタビューや、冬場の雪対策など、移住関連の情報は「あっ、たかおかで暮らそう!」というサイトにまとめられています。
知って安心 医療環境
富山での日々の暮らし
富山での日々の暮らし
北陸新幹線が開通し、関東圏から多くの観光客が訪れる富山。伝統的に医療や商業、学問にも力を入れており、周囲の山々から湧き出るおいしい水や、新鮮な海の幸にも恵まれるなど、生活の場としての魅力も備えています。
富山市
富山駅周辺には「マリエとやま」や「総曲輪フェリオ」などのショッピングセンターがあり、「アピタ富山東店」や「ファボーレ」といった郊外型の大型ショッピングセンターも人気です。「西町」にある「TOYAMAキラリ」は、建築家の隈研吾氏の設計によるモダンなデザインのビルの中に、商業施設や「富山市立図書館」、「富山市ガラス美術館」などが入っており、家族連れのお出かけにおすすめです。
高岡市
高岡駅周辺には、駅ビル「クルン高岡」があります。また、木造の町家が残る「金屋町」や国宝「瑞龍寺」の表参道「八丁道」をはじめ、歴史風情のある街並みを楽しみながら買い物ができます。新高岡駅近くには、大型ショッピングモール「イオンモール高岡」があり、家族連れを中心ににぎわっています。
女性の 就労支援
教育環境 について
働く人の タイムスケジュール
富山県 | 東京都 | |
32分 | 通勤片道 | 53分 |
538分 | 労働 | 562分 |
168分 | 趣味・娯楽 | 161分 |
働く人のタイムスケジュール
富山県の平均通勤時間は32分(片道)。東京の53分と比較すると21分減。労働時間の平均は東京と比較すると24分短くなり、一日の中で66分以上、仕事に費やす時間が短縮されています。この地域では、自動車通勤が一般的のようです。大阪府から富山市に移住した男性からは「通勤時間が大幅に短縮できた」という声や、神奈川県から移住した男性からも「通勤時間が10分の1になり自分の時間が増えた。アウトドアが好きなので、ストレスが減った」というコメントが寄せられました。
Aさん(夫)の平日
家族構成
富山市在住
夫 43歳
妻 48歳
子ども2人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種: 医療関連業(医師・看護師・薬剤師・医療技術者)
6:00 | |
---|---|
7:00 | 起床・身じたく |
8:00 | 身じたく |
9:00 | 出発・仕事 |
10:00 | 仕事 |
11:00 | |
12:00 | |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | |
19:00 | |
20:00 | 帰宅・夕食・お風呂 |
21:00 | お風呂・テレビ視聴など |
22:00 | |
23:00 | 就寝 |
24:00 |
富山市について
県のほぼ中央に位置する富山市の人口は約40万人。県庁所在地であり、多くのオフィスや商業施設が集まっています。「富山の薬売り」で知られるように伝統的に製薬業が盛んで、近年では環境やバイオ、ITといった産業も発達。また、立山連峰や「越中八尾 おわら風の盆」など、観光地としても人気を集めています。市では「コンパクトシティ戦略」を推進しており、市中心部に人口を集め、公共交通機関を発達させるなど、より利便性の高い都市を目指して再開発が進んでいます。
自治体サイトへ高岡市について
富山県の北西部に位置する高岡市は、県内では富山市に次ぐ規模を誇ります。市内には、明治期に建てられた土蔵造商家や民家など、歴史風情のある街並みがひろがる一方、3000メートル級の立山連峰や「日本の渚100選」に選ばれた雨晴海岸など、雄大な自然に囲まれています。人口は約17万人で、「高岡銅器」や「高岡漆器」といった伝統産業が若い世代に受け継がれており、アルミや化学などの工業も発達しています。保育所の待機児童数は0(2018年)で、女性の就業率も高く、子育てと仕事が両立しやすい環境も整っています。
自治体サイトへ参照:
(※1)2018年家計調査 (総務省統計局)を加工して作成
(※2)平成28年社会生活基本調査(総務省統計局)を加工して作成