島根県での暮らし
松江市は「地域の暮らしやすさ指標の貨幣価値」で全国1位。
子育て制度や医療環境が充実
山陰地方の西側に位置する島根県。県土は東西に長く、日本海に面する美しい海岸沿いに町が点在しています。余暇にあてる時間が全国1位(2011年、総務省統計局)、通勤・通学時間は全都道府県で2番目に短いなど、大都市にはない、ゆとりある生活環境が魅力。松江市は「地域の暮らしやすさ指標の貨幣価値」(2015年)で全国1位に輝いています。県内には縁結びの神様を祀(まつ)る出雲大社や、ユネスコ世界遺産に登録されている石見銀山遺跡など、観光資源も豊富。日本の原風景が残る町並みや、素朴でやさしい県民性にひかれて移住する人も多い島根県について、松江市と出雲市を中心に紹介します。
いくらかかる?生活コスト
松江市の月額平均 | 東京23区と比較 | |
食料費 | 79,517円 | -13,592円 |
光熱・ 水道費 |
24,884円 | +3,385円 |
教育費 | 12,300円 | -9,852円 |
いくらかかる?
生活コスト
山陰地方の拠点都市のひとつであり、地場産業の本社も多い松江市。海・山・緑に囲まれた自然豊かな景色と、国宝松江城の城下町で古くからの歴史、文化を備えた国際文化観光都市として魅力な町です。経済産業省の調査結果では、全国の1,741市区町村の中で「暮らしやすさ第1位」になるなど、移住したくなる要素が満載です。大阪府から出雲市に移住した男性は「生活費は安くすんでいる」とコメント。松江市在住の男性からは「小学校6年までの医療費は市が負担。 水道代やガス代が高いように感じる」というコメントが寄せられています。
とある家族の暮らし
家族構成
出雲市在住
夫 46歳
妻 42歳
子ども2人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種:建設業
住居費 | 0円 |
---|---|
食費 | 50,000円 |
光熱・水道 | 30,000円 |
保険医療 | 50,000円 |
通信費 | 20,000円 |
交通費 | 20,000円 |
教育費 | 70,000円 |
交際費 | 10,000円 |
島根の 介護環境 について
島根の住まい環境 ってどうなの?
島根の住まい環境ってどうなの?
松江市
松江市の賃貸物件は、JR山陰本線が運行する松江駅、乃木駅周辺から徒歩圏内に多く集まっています。また、「東津田町」や「西津田町」など、市の中心から少し離れた地域に2LDK以上の間取りの物件が多くあり、バスを利用すればJRの駅まで10分ほどでアクセスできます。3LDK以上の物件は宍道駅周辺にも充実しており、築浅物件も多いのでファミリーでの移住におすすめです。
出雲市
出雲市はJR山陰本線の出雲駅を中心に市街地が広がっています。物件が多く集まっているのは「白枝町」「小山町」「高岡町」といったエリアで、JRの駅から徒歩10分以内にも物件が充実しています。また、築年数が5年以内の比較的新しい物件が多く、3LDK前後のファミリー向け物件もリーズナブルな家賃で探すことができます。
子育て支援 について
子育て支援について
松江市
松江市では一般不妊治療費や特定不妊治療費の助成を行っています。また、幼稚園・認可保育所は3人目以降の保育料が無料になり、0歳から小学校6年生までの医療費を助成するなど、子どもを産み、育てやすい環境づくりに力を入れています。子育てしやすい自治体ランキングでは中四国地方でトップとなっています(日経BP総研2018)。市内9カ所に子育て支援センターを開設し、親子で参加できる子育てイベントも定期的に行っています。
出雲市
出雲市では乳幼児や小中学生の医療費の助成や、第三子以降の保育所・幼稚園保育料の減免を行っています。市が行う子育て支援策の紹介や、子育て関連の施設案内は「子育てべんり帳」というサイトにまとめられています。また市民向けのアプリケーション「すくすく出雲」も配信しており、予防接種の案内や成長の記録付けなどが可能です。
島根の
交通・移動手段
島根の交通・移動手段
松江市内には、鉄道ではJR山陰本線と一畑電車が運行しており、バスは市営バス、一畑バスなどがあります。電車・バスともに路線や本数が限られているため、松江駅の近辺など、市の中心部以外に住む場合は、マイカーがあるとよいでしょう。冬季は雪が多い地域でもあるので、冬用タイヤなどの装着は必須です。
出雲市には、JR山陰本線、一畑電車といった鉄道が運行しており、県庁所在地である松江市までスムーズにアクセスできます。バスは市営バスや一畑バスがあり、市の中心部である出雲市駅や、出雲大社などの観光スポットを結んでいます。ただし、本数やルートには限りがあるので、マイカーがあれば便利です。冬は雪が降る地域でもあるので、冬用タイヤなどの備えはしっかりとしておきましょう。
知っておきたい 移住支援制度
知って安心 医療環境
島根での日々の暮らし
島根での日々の暮らし
大手チェーンの店が少ないといわれる島根県ですが、総務省の経済センサス‐基礎調査では人口10万人当たりのスーパーマーケットの数が全国1位(2014年)。松江市や出雲市といった大きな町にはショッピングセンターや大型ショッピングモールもあり、普段の買い物環境は良好です。
松江市
松江市には国宝の松江城や八重垣神社といった歴史的な建造物が多く、落ち着いた町並みが魅力です。JR松江駅には「一畑(いちばた)百貨店」や「シャミネ松江」が隣接しており、徒歩7分の場所には大型ショッピング施設「イオン松江ショッピングセンター」もあります。また、地元の日本酒や和菓子といった名産品は「松江名産センター」で購入することができます。
出雲市
出雲市の中心地である出雲市駅内にショッピングセンター「アトネスいずも」があるほか、徒歩圏内に大型ショッピングモール「ゆめタウン出雲」もあり、家族連れでにぎわっています。また、多くの観光客が訪れる出雲大社の近くには「ご縁横丁」という商店街があり、地元の特産品を売るお店や飲食店が集まっています。
女性の 就労支援
教育環境 について
働く人の タイムスケジュール
島根県 | 東京都 | |
30.5分 | 通勤片道 | 53分 |
500分 | 労働 | 562分 |
168分 | 趣味・娯楽 | 161分 |
働く人のタイムスケジュール
島根県の平均通勤時間は30.5分(片道)。東京の53分と比較すると22.5分減。労働時間の平均は東京と比較すると62分短くなり、一日の中で107分以上、仕事に費やす時間が短縮されています。この地域では、自動車通勤が一般的のようです。松江市在住の男性からは「自動車通勤が多いが、中心部はバスもそれなりに循環している」という声があったほか、大阪府から出雲市に移住した男性は「規則正しい生活、ゆっくりとした生活ができている」とコメントしています。
Aさん(夫)の平日
家族構成
出雲市在住
夫 57歳
妻 50歳
子ども2人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種:電気・ガス・熱供給・水道業
6:00 | 起床・朝食 |
---|---|
7:00 | 身支度・出発 |
8:00 | 仕事 |
9:00 | |
10:00 | |
11:00 | |
12:00 | |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | 帰宅 |
19:00 | 入浴・夕食 |
20:00 | テレビ他 |
21:00 | |
22:00 | |
23:00 | 就寝 |
24:00 |
松江市について
松江市は島根県の県庁所在地で、県内で最も多い約20万人が暮らしています。日本海や宍道湖(しんじこ)、国宝松江城を囲むお堀など、水にゆかりが深いことから「水の都」としても知られています。求人倍率や医療体制、地域活動などを経済産業省が数値化した「地域の暮らしやすさ指標の貨幣価値」では全国1位(2015年)になっています。また、子育て環境においても保育や乳幼児医療に力を入れており、子育てがしやすい市町村ランキングで全国3位(2008年、日本経済新聞社)になるなど、家族で安心して暮らせる環境が整っています。
自治体サイトへ出雲市について
出雲市は島根県の東側にあります。市内にある出雲縁結び空港は県の玄関口となっており、日本の神話の起源ともされる出雲大社を中心に、多くの観光客が訪れます。自然豊かな環境を活かして、農業や漁業が発達しているほか、山陰地方有数の工業拠点ともなっています。また島根大学医学部附属病院、県立中央病院といった県内の主要な大病院が集まっていることから、医療環境も充実しています。
自治体サイトへ参照:
(※1)2018年家計調査 (総務省統計局)を加工して作成
(※2)平成28年社会生活基本調査(総務省統計局)を加工して作成