山口県での暮らし
陸・海・空の交通網が充実、県民所得は全国9位!
平均通勤時間は東京の半分以下
本州の最西端に位置し、温暖な気候で過ごしやすい山口県。三方を海に囲まれ約1500㎞の海岸線を有する一方、内陸部は中国山地や盆地がひろがる豊かな自然に恵まれています。「ふぐ」や地鶏の「長州黒かしわ」など、おいしい海の幸、山の幸がたくさんあり、50カ所以上もの温泉があるのも魅力です。本州と九州を結ぶ交通の要所でもあるため、陸、海、空と交通網が発達し、「道路交通利用者満足度調査」では全国1位(2005年)。東京と比べ、持ち家率は約1.5倍、1住宅当たりの延べ床面積は1.6倍以上、家賃は約4分の1、平均通勤時間は半分以下と住みよい環境が整っているといえます。また、1人当たりの県民所得は全国9位(2017年)、人口10万人当たりの病院数が全国10位(2013年)と、雄大な自然を感じながら、安心して都会的な暮らしを送ることができます。下関市、山口市、宇部市を中心に、山口県の移住情報を掲載しています。
いくらかかる?生活コスト
山口市の月額平均 | 東京23区と比較 | |
食料費 | 72,658円 | -20,451円 |
光熱・ 水道費 |
21,388円 | -111円 |
教育費 | 9,532円 | -12,620円 |
いくらかかる?
生活コスト
中国山地から瀬戸内海までにいたる豊かな自然環境と、温泉やSL「やまぐち」号などの観光資源に恵まれた山口市。西の京都とも呼ばれ、歴史ある城下町の街並みも魅力的なエリアです。東京に比べると食費は低く抑えることができるようで、山口市に住む男性からは「物価は基本的に高くない」といったコメントが。下関市在住の女性からも「物価は安い方。食費が抑えられている」という声が寄せられ、同じ市内に住む別の女性からも「中学生まで医療費が安い。 3歳未満は無料」といったコメントがありました。
とある家族の暮らし
家族構成
下関市在住
夫 42歳
妻 35歳
子ども2人
個人年収:
1,000万円以上~1,200万円未満
業種:卸売・小売業(その他)
住居費 | 123,000円 |
---|---|
食費 | 45,000円 |
光熱・水道 | 30,000円 |
保険医療 | 27,000円 |
通信費 | 13,000円 |
交通費 | 1,000円 |
教育費 | 70,000円 |
交際費 | 10,000円 |
山口の 介護環境 について
山口の住まい環境 ってどうなの?
山口の住まい環境ってどうなの?
下関市
市の中心部となるのはJR山陽本線と山陰本線が乗り入れる下関駅周辺と市役所がある「唐戸」エリア。ファミリー向け物件も多く、商業施設などが集まる便利なエリアです。また、JR山陽本線が通る新下関駅周辺や長府駅周辺も都市機能がまとまっています。海岸線が多く、海を身近に感じられる地域が多いのも魅力ですが、一方で市の中北部の内陸はのどかな田園風景がひろがり田舎暮らしをすることもできます。
山口市
ファミリーに人気なのが中心地である山口駅の近郊。足湯が点在する「湯田温泉」や「瑠璃光寺五重塔」などの観光名所も近くにあります。都市部でも緑が多く感じられる自然と調和した生活環境です。瀬戸内海に面した南部の新山口駅周辺も都市機能がそろった利便性の高いエリア。北部は山間部となり、大自然のなかで生活することができます。
宇部市
市役所や図書館があり利便性が高いのは宇部新川駅や琴芝駅周辺。病院も多く、近郊には「山口宇部空港」や常磐湖を中心とする「ときわ公園」などがあります。ファミリーに人気なのは、厚東川の西側に位置する厚南地区。大型ショッピングセンターや全国チェーンの飲食店も多く、生活しやすい環境です。
子育て支援 について
子育て支援について
下関市
医療費の助成は中学生までが対象。また、豊田、豊北地域と蓋井島(ふたおいじま)、六連島(むつれじま)の居住者が、第3子以降の子を出産した場合、出産祝い金として第3子以降の子1人につき20万円が支給されます。「子どもを多世代で育む」がコンセプトの「ふくふくこども館」は、子育て支援と市民交流の拠点。無料のボールプールやプレイランド、一時預かりなどのサービスを行っています。子育て特設サイト「コドモミライ」では、子育てに関するさまざまな情報を発信しています。2018年度の待機児童数は0人と保育施設も充実しています。
山口市
子育て支援コーディネーターや保育アドバイザーがいる「やまぐち子育て福祉総合センター」は、保育施設やサービスの紹介、各種相談を受け付ける、子育て支援の総合的な窓口です。2018年度の待機児童数は92人ですが、子育ての相談や援助活動を行う地域子育て支援拠点施設は市内に27カ所あり、子育て支援体制が整っています。市内各地に市立図書館があるほか、市内のサービスステーションを回る移動図書館車「ぶっくん」があり、図書サービスが充実しています。
宇部市
子どもが病気のときに医療機関で一時的に保育する「病児・病後児保育」を実施。また、地域学童保育が市内全小学校区にあり、共働き世帯が安心して子育てができる環境が整っています。子育て支援の拠点「多世代ふれあいセンター」には保育士が常駐。各種相談を受け付けるほか、プレイルームや飲食スペースも完備しています。子育て情報サイト「U-BABY(うべいび〜)」では、行政・民間サービスの最新情報も掲載しています。2018年度の待機児童数は0人と保育施設が充実しています。
山口の
交通・移動手段
山口の交通・移動手段
下関市は本州と九州を結ぶ交通の要所として交通網が発達しています。海岸線に沿ってJR山陽・山陰本線、山陽新幹線が通り、旧下関市域には路線バスも運行しています。南部には中国自動車道が通り、中心地から下関ICまで車で約15分。北九州市へ行ける関門連絡船や韓国の釜山へ行ける関釜フェリーが毎日運航しています。山口宇部空港まではバスで約75分、北九州空港までは車で約40分とどこへ行くにも便利です。市内北中部に住むなら、マイカーがあるほうがよいでしょう。
山口市内にはJR山陽本線と山口線、新幹線が通っています。「防長交通・防長観光バス」が各地を結ぶほか、宇部市のバスも新山口駅にアクセスしています。山口駅周辺の移動には、市のコミュニティバスが便利です。また、山陽自動車道、中国自動車道、山口宇部道路のICが各地にあり、中心地から山口ICまで約9分、小郡ICまで約15分とアクセスしやすいため、市街地に住んでいてもマイカーがある家庭がほとんどです。山口宇部空港へは新山口駅からバスを利用すると約30分で行くことができます。
宇部市内にはJR山陽本線と宇部線、小野田線、新幹線が通っています。路線バスは「宇部市交通局」が運行し、山口宇部空港と宇部新川駅を結ぶ市内循環線バス「めぐり―な」など、宇部新川駅を中心にバス路線が充実しています。市の中心部から山口宇部空港までは車で約10分、市の中央には山陽自動車道が通り、東京や近郊都市へのアクセスにも大変便利です。都市部でもマイカーがある家庭が多く、北中部に住むなら必須といえます。
知っておきたい 移住支援制度
知っておきたい
移住支援制度
下関市
市外から転入し、新築住宅を購入・建設しようとする移住者を対象に、「下関市移住者新築住宅購入支援事業」を実施。条件を満たせば、新築住宅の購入費の最大150万円相当を助成しています。町なかか田舎を選択できる「下関お試し暮らし」では、移住希望者が4泊まで無料で宿泊することができます。移住の総合窓口「住まいる★下関」では、移住コンシェルジュが豊富な情報と実体験をもとに移住希望者をサポート。土日祝でも対応しています。ほかにも県には移住者同士が交流し、情報交換や相談ができるネットワーク「やまぐち移住倶楽部」があり、移住後も安心です。
山口市
空き家バンクへの移住者を対象に、改修費の一部を助成する「空き家バンク改修事業補助金」や、家財道具などの処分費用の一部を助成する「空き家バンク家財道具等処分事業補助金」制度があります。また、移住者の定住をサポートする「定住コンシェルジュ」「お試し暮らし住宅」「しごと体験ツアー」や「創業支援事業」などさまざまな支援制度を設けています。県では、東京・大阪・山口の3カ所に、移住に関する相談を受け付ける「やまぐち暮らし支援センター」を開設しています。
宇部市
市外から定住する場合、引越などの費用の一部を助成する「宇部市UIJターン奨励助成金」制度があります。また、医療・福祉・保育・建設・ICT人材として働く人は「宇部市専門人材誘致家賃助成金」で家賃の一部助成を受けることができます。移住に関する各種相談は「おいでませ!うべ移住・定住サポートセンター」で受け付けています。移住定住ポータルサイト「宇部移住計画」では移住に関するさまざまな情報を発信しています。
知って安心 医療環境
山口での日々の暮らし
山口での日々の暮らし
海、山、温泉と豊かな自然がある山口県はアウトドアレジャーも充実。国内最大のカルスト台地と鍾乳洞をもつ「秋吉台国定公園」や原生林と渓谷美の「西中国山地国定公園」など、四季折々の変化に富んだ景勝地も多く、絶景からほのぼのとした里山の風景まで、すてきな写真が撮影できるスポットがたくさんあります。
下関市
専門店が多く入る「S-駅ビルにある「リピエ」や移住の窓口もある山口県最大のショッピングセンター「シーモール下関」のほか、大型の電気店やスーパーなど下関駅周辺は大型商業施設が充実する便利なエリア。重厚な近代建築物が残る「関門ノスタルジック海峡」や展望室のある「海峡ゆめタワー」など、観光やレジャー施設も豊富です。
山口市
山口駅近郊には無料のキッズスペースがある「ゆめタウン山口」、郊外には約80のテナントが入り生活用品がそろう「サンパークあじす」などの商業施設があり、車があると便利です。そのほか、100円ショップのある「ザ・ビッグ大内店」や「ハイパーモールメルクス山口」など市内には大型のショッピングモールが点在しています。新山口駅には山口名物がそろう「アイスタ新山口」があります。
宇部市
宇部新川駅近くには、食料品や雑貨、セレクトショップが入るショッピングモール「LUNARLE(ルナーレ)」があります。空港近くには映画館やボーリング場のある「フジグラン宇部」、南東部には「ハイパーモールメルクス宇部」、厚南地区には「ゆめタウン宇部」と、市内には大型商業施設が点在。そのほか、スーパーなどに行くにも車があるほうがよいでしょう。
女性の 就労支援
教育環境 について
働く人の タイムスケジュール
山口県 | 東京都 | |
33.5分 | 通勤片道 | 53分 |
545分 | 労働 | 562分 |
160分 | 趣味・娯楽 | 161分 |
働く人のタイムスケジュール
山口県の平均通勤時間は33.5分(片道)。東京の53分と比較すると19.5分減。労働時間の平均は東京と比較すると17分短くなり、一日のなかで56分以上、仕事に費やす時間が短縮されています。この地域では、自動車通勤が一般的のようです。下関市在住の男性からは「会社まで20分圏内に住んでいる人が多い」という声が寄せられました。
Aさん(夫)の平日
家族構成
下関市在住
夫 48歳
妻 48歳
子ども2人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種: 銀行・金融・保険業
6:00 | 起床 |
---|---|
7:00 | 身支度・出発 |
8:00 | 仕事 |
9:00 | |
10:00 | |
11:00 | |
12:00 | |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | |
19:00 | |
20:00 | 帰宅・夕食 |
21:00 | テレビなど |
22:00 | |
23:00 | テレビなど・就寝 |
24:00 |
下関市について
県内一の人口を誇る県下唯一の中核市。海峡の街として栄え、南部は都市機能が発達しています。エメラルドグリーンの海にかかる「角島大橋」や「関門海峡」など観光スポットも充実。県魚でもある「ふぐ」は日本一の市場取扱量を占め、水産業が盛んです。新幹線で博多まで約30分と近郊の大都市へも好アクセスですが、北部では田舎暮らしも可能。「住みたい田舎ランキング自然の恵み部門」で全国8位(2019年)に選ばれています。
自治体サイトへ山口市について
県の中央部に位置する県庁所在地。南部は瀬戸内海、北部は中国山地と多様な自然環境があり、県内一の広さを誇ります。市内には「西の京」と呼ばれる室町時代に栄えた街並みが残るほか、明治維新ゆかりの史跡も多く、都会のなかに歴史と文化が調和しています。また、山陽路随一の湯量を誇る「湯田温泉」、日本三名塔のひとつで国宝の「瑠璃光寺五重塔」など観光資源も豊富です。山口ICから市の中心部までは車で約10分と近く、近郊の都市へでかけるのも便利です。
自治体サイトへ宇部市について
工業が発展する南部は都市の利便性をもつ一方、北部には豊かな自然がひろがります。「地域の暮らしやすさ指標」は全国1741市区町村中7位(2015年)。30歳代夫婦と乳幼児をもつ世帯に、「生活利便性」「働きやすさ」「医療・福祉」で高い評価があり、暮らしやすい環境が整っているといえます。中心部から市内にある「山口宇部空港」までは車で約10分と好アクセス。羽田空港とは1日10往復の便が運航し、飛行機で約1時間30分と東京へ行くのも便利です。
自治体サイトへ参照:
(※1)2018年家計調査 (総務省統計局)を加工して作成
(※2)平成28年社会生活基本調査(総務省統計局)を加工して作成