神奈川県での暮らし
経済・自然・歴史・文化が融合する魅力あふれる県。
横浜市は「関東 住みたい街」第1位
東京都に隣接し、横浜市、川崎市といった都市圏と、相模湾や丹沢山地、箱根山などの豊かな自然環境に恵まれた神奈川県。横浜中華街や鎌倉市の史跡名勝、箱根の温泉リゾートなど、全国的な人気を誇る観光名所も数多く点在し、歴史的・文化的な財産も豊富です。県の人口は約900万人と東京都に次いで全国2位。ウォーターフロントの都市再開発をはじめ県内各地に超高層マンションが次々と完成し、横浜市の「みなとみらい21地区」や川崎市の武蔵小杉駅前など、おしゃれな商業施設も増えています。JRや私鉄など東京都心への鉄道路線も充実。また、神奈川県では2025年に向けた「かながわグランドデザイン」という総合計画を進めていて、「健康長寿」「経済のエンジン」「安心・安全」など5つの柱を軸に、将来にわたって暮らしやすいまちづくり、ひとづくりにも取り組んでいます。
いくらかかる?生活コスト
横浜市の月額平均 | 東京23区と比較 | |
食料費 | 86,408円 | -6,701円 |
光熱・ 水道費 |
19,378円 | -2,121円 |
教育費 | 14,173円 | -7,979円 |
いくらかかる?
生活コスト
政令指定都市の中で最大の規模を誇る横浜市。隣接する東京へはもちろん、主要都市の名古屋、京都、大阪へも新幹線で直結したアクセスの良さは、アクティブに活動する方には最適なロケーションといえます。横浜市在住の女性からは「古くて小さい店が多く、買い出しが大変。住居費、食費、生活費すべて上がった」というコメントや、横浜市在住の男性からは「最寄りのスーパーが他の地域と比べてやや高めなので、食費が比較的高い傾向にある」といった回答も寄せられました。
とある家族の暮らし
家族構成
横浜市在住
夫 40歳
妻 41歳
子ども1人
個人年収:
800万円以上~900万円未満
業種:ソフトウェア・情報サービス関連
住居費 | 150,000円 |
---|---|
食費 | 100,000円 |
光熱・水道 | 20,000円 |
保険医療 | 5,000円 |
通信費 | 5,000円 |
交通費 | 20,000円 |
教育費 | 50,000円 |
交際費 | 50,000円 |
神奈川の 介護環境 について
神奈川の住まい環境 ってどうなの?
神奈川の住まい環境ってどうなの?
横浜市
「SUUMO 関東 住みたい街ランキング2019」で2年連続、総合1位となった横浜市。30代、40代の子育て世代の間でも1位を獲得しています。横浜市は県内最大の都市で、行政の中心は「中区」の関内(かんない)駅周辺、経済活動の中心は西区の横浜駅周辺です。東京都心への通勤通学にも便利で、川崎市に隣接する「青葉区」や「都筑(つづき)区」はベッドタウンとしての機能を果たしています。「青葉区」は東急田園都市線が、「都筑区」は横浜市営地下鉄が、それぞれメイン路線となり街を貫いています。マンションは2LDK~3LDKのファミリータイプの物件が多く見られます。横浜市の南に位置する「金沢区」は、人気の鎌倉市や逗子市よりも家賃相場が低いことで注目されているエリアです。また、家賃相場は駅単位で変わるので、住まい選びは利用したい駅から探していくことをおすすめします。
川崎市
多摩川を挟んで東京都に隣接する川崎市は南北に細長い形をしています。JR南武線や小田急線、東急田園都市線など鉄道路線が充実していて、どのエリアからでも東京都心へのアクセスが良好です。なかでも市内中央部に位置する東急武蔵小杉駅周辺は近年、急速な発展を遂げていて、高層マンションや商業施設が次々と完成、「SUUMO 関東 住みたい街ランキング2019」では総合9位にランクインしました。川崎市も横浜市と同じく、駅単位で家賃相場が異なるので、利用する駅から住む場所を決めると探しやすくなるでしょう。
子育て支援 について
子育て支援について
横浜市
横浜市の児童手当には所得制限があり、所得によって給付額が異なります。子どもの医療費は、「通院助成」が2019年4月から中学3年生までに対象が拡大されましたが、所得制限があります。協賛店舗・施設で会員証を提示すると、妊娠・子育て中の方に優しいサービスや、割引・優待などの特典を受けられる支援事業「ハマハグ」にも取り組んでいます。
川崎市
川崎市の児童手当には所得制限があります。「入院医療費助成」は2019年1月から所得制限を廃止しています。子育てを支援するサイト「かわさきし子育て応援ナビ」でも「保育園・幼稚園をさがす」「こどもの施設案内」など、さまざまな子育て情報を検索できます。
神奈川の
交通・移動手段
神奈川の交通・移動手段
横浜市内の公共交通機関は、JR、京急、市営地下鉄などの鉄道と路線バスが充実しています。羽田空港にも近く、横浜駅までは京急を使えば約30分で到着します。多くの観光スポットが集まる横浜市都心臨海部は、横浜市営地下鉄・市営バスなどに乗り放題、約80の提携店舗で割引等のサービスも受けられる「みなとぶらりチケット」がお得で便利です。市内でも郊外や電車の停車駅がないエリアでは、車や自転車があった方が、買い物など、どこに行くにも便利です。
川崎市はJR南武線が南北に貫き、東急や小田急などの私鉄が登戸駅、溝の口駅、武蔵小杉駅などでJRと交差しています。東京都心へも横浜市へも、電車ですぐに行けるのも川崎市の魅力です。川崎市も自転車があれば近隣への買い物や移動には困りません。
知っておきたい 移住支援制度
知っておきたい
移住支援制度
横浜市
人口が増加傾向にある横浜市では、住宅支援制度はありません。居住者に対するリフォーム助成金や、子育て世代の家賃補助といった制度はありますが、細かな条件・要件を満たしていなければならないので、市役所に問い合わせて制度に該当するかどうかを確認してください。市内の23カ所に「地域子育て支援拠点」を設けていて、就学前の親子が遊び、交流し、相談、情報提供などを行う、地域での子育て支援活動も活発です。また、「子どもを預かってほしい人」と、「子どもを預かれる人」が会員として登録し、会員相互の責任と信頼関係のもとに子育ての援助をする「横浜子育てサポートシステム事業」なども行っています。
川崎市
横浜市と同じく人口が増加傾向にある川崎市にも移住者支援施策はありません。「居住支援制度」には、所得制限などがありますので、市役所に問い合わせて確認してください。高津区で保育園の栄養士による「保育園と地域子育て支援センターの離乳食講座&食事相談」(2019年)を行うなど、各区によってさまざまな取り組みがあります。それらの情報は市のサイト「かわさきし子育て応援ナビ」から確認できます。
知って安心 医療環境
知って安心医療環境
神奈川県の医師数は年々増加していますが、人口10万人に対する医師数は全国39位と医師不足の状況にあります(2016年末時点)。ですが、県内16カ所に救命救急センターがあり、横浜市・川崎市・相模原市域を対象にした「地域救急医療情報センター」では、救急医療の問い合わせを電話で受け付けています。休日や夜間の診療所・センターも医科48カ所、歯科20カ所が県内に設置されていて、「かながわ小児救急ダイヤル」では、毎日夜6時から深夜0時まで、夜間に体調が悪くなった子どもの対処方法などについて電話相談に応じています。また、インターネットで県内の医療情報を検索できる「かながわ医療情報検索サービス」も開設。ドクターヘリは神奈川県伊勢原市の「東海大学医学部付属病院」を主体に、山梨県、静岡県との3県で運用、神奈川県内は全域をカバーしています。
神奈川での日々の暮らし
神奈川での日々の暮らし
県内全域に鉄道や高速道路が整備され、どこに行くにもアクセスが便利で暮らしやすい神奈川県。横浜・川崎エリアの気候は一年を通して温暖で、安定した都市機能を持っています。商業エリアも横浜・川崎エリアに集中していて、県庁所在地の横浜市はウォーターフロント都市再開発が進んでいます。また、日本を代表する企業の工場見学ができる施設も多く、都市型レジャーには困りません。一方、三浦半島、湘南、さがみ、あしがらエリアは豊富な自然に囲まれ、マリンスポーツや山岳レジャー、温泉リゾートなど地域によってさまざまな遊びや体験が可能です。県内各地に史跡名勝も数多く点在、歴史や文化を楽しめる観光スポットとしても人気です。
横浜市
横浜市内の主要ターミナル駅周辺はどこも繁華街でにぎやかですが、南の「金沢区」あたりはのどかな雰囲気で、昔からの地元の人たちがゆったりと暮らしています。市内にも田畑が広がっているところもあり、にぎやかな都市部と静かな住宅地、のんびりとした田園地帯と、場所によって表情も変わります。横浜駅周辺には駅直結の「そごう横浜店」があり、ベイエリアまで足を延ばせば「MARK IS みなとみらい」「横浜赤レンガ倉庫」など観光スポットや商業施設が集中しています。また、南の金沢区には「横浜・八景島シーパラダイス」があり、家族連れでにぎわっています。
川崎市
JR川崎駅直結の「ラゾーナ川崎プラザ」や「アトレ川崎」「川崎ルフロン」など商業施設が点在し、買い物には困りません。また、東京都稲城(いなぎ)市の人気のレジャースポット「遊園地よみうりランド」は、小田急線読売ランド前駅や百合ヶ丘駅からバスで10~20分の距離にあります。羽田空港に離発着する飛行機を見ながらの釣りが楽しめる「浮島つり園」もアウトドアレジャーの定番です。近年は「川崎工場夜景」も人気で、クルーズ船やはとバスツアーなどで夜景ツアーを楽しめます。
女性の 就労支援
教育環境 について
働く人の タイムスケジュール
神奈川県 | 東京都 | |
58分 | 通勤片道 | 53分 |
572分 | 労働 | 562分 |
167分 | 趣味・娯楽 | 161分 |
働く人のタイムスケジュール
神奈川県の平均通勤時間は58分(片道)。東京の53分と比較すると5分増。労働時間の平均は東京と比較すると10分長くなり、一日の中で20分以上、仕事に費やす時間が増えています。東京まで通勤する人が多いのも、要因かもしれません。この地域では、電車通勤が一般的のようです。川崎市在住の男性からは「バスの本数が多く、駅までの通勤が比較的短時間で済む」という声や、東京都から横浜市へ移住した男性は「横浜市の方が、電車が混雑してなくて通勤が楽になった」というコメントが寄せられました。
Aさん(夫)の平日
家族構成
川崎市在住
夫 40歳
妻 41歳
子ども2人
個人年収:
800万円以上~900万円未満
業種:製造業(AV・家電・電気機械器具)
6:00 | 起床・身支度 |
---|---|
7:00 | 仕事 |
8:00 | |
9:00 | |
10:00 | |
11:00 | |
12:00 | |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | 帰宅・入浴 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | テレビ視聴 |
21:00 | |
22:00 | 就寝 |
23:00 | |
24:00 |
横浜市について
政令指定都市である横浜市には18の区があり、約370万人が暮らしています。経済の中心は東京駅からJR東海道線で約25分の横浜駅周辺で、1859年に開港した横浜港エリアは、現在「みなとみらい21地区」として再開発が進んでいます。なかでも「横浜赤レンガ倉庫」や「ランドマークタワー」などの商業エリアが人気です。外国からのクルーズ船も数多く寄港。「山下公園」や国内最大のチャイナタウン・横浜中華街など、異国情緒が感じられる港町としてにぎわっています。
自治体サイトへ川崎市について
東は多摩川を挟んで東京都に、西は横浜市に隣接している川崎市。7つの区があり、人口は約152万人、全国の政令指定都市では神戸市を抜いて第6位になりました(2019年5月1日現在)。市の北側には県境に沿って多摩川が流れ、河川敷はスポーツや散策など市民の憩いのエリアになっています。一方、市の南側には京浜工業地帯が広がり、工業夜景スポットとして人気です。近年では国際的な先端産業・研究開発都市へと変わりつつあり、羽田空港の対岸にある「川崎区殿町地区」はライフサイエンス分野の拠点として整備が進められています。
自治体サイトへ参照:
(※1)2018年家計調査 (総務省統計局)を加工して作成
(※2)平成28年社会生活基本調査(総務省統計局)を加工して作成