岩手県での暮らし
温泉やリゾート地に恵まれた「杜と水の都」。
東京まで約2時間、都市機能が充実した盛岡市
北海道に次いで面積の広い岩手県には、県庁所在地の盛岡市を中心に約120万人が生活しています。東京から東北新幹線「はやぶさ」で約2時間15分の盛岡市は、行政、経済、観光、大学や病院など都市機能が集まった中核都市。市内および県内外へとつながる路線バスも充実するなど都市機能が集まった便利な街です。県内には、安比(あっぴ)高原スキー場や八幡平(はちまんたい)温泉といったリゾート地や、平泉の世界遺産「中尊寺」、宮沢賢治を生んだ花巻市など、自然と歴史、文化を感じられる観光地が点在しています。久慈市をはじめ県北の三陸沿岸5市町村がNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地にもなりました。コメに、キュウリやトマトなどの野菜、「いわて和牛」、ワカメや牡蠣など海の幸、山の幸が豊富で、地域それぞれの食文化も色濃く残っています。そんな岩手県の魅力について、盛岡市の情報を中心にご紹介します。
いくらかかる?生活コスト
盛岡市の月額平均 | 東京23区と比較 | |
食料費 | 80,277円 | -12,832円 |
光熱・ 水道費 |
25,872円 | +4,373円 |
教育費 | 7,923円 | -14,229円 |
いくらかかる?
生活コスト
岩手県の中心部近くに位置し自然あふれる盛岡市は、城下町として発展した歴史的建造物と充実した都市機能が共存した魅力的な町です。地域的にも光熱・水道費はやはり高いですが、教育にかかる費用は他県と比較しても低め。盛岡市在住の男性からは「寒冷地のため、冬季は電気、灯油代負担が高額。降雪量はほかの地域よりも少ないが寒い」という声が寄せられたほか、神奈川県から盛岡市に移住した男性は「家賃と駐車場代が安くなった」とコメントしています。盛岡市在住の女性からは「スーパーなどが近くにないため自動車での移動が多く、ガソリン代がかかる」といったコメントもありました。
とある家族の暮らし
家族構成
盛岡市在住
夫 42歳
妻 39歳
子ども3人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種:運輸・運送業
住居費 | 100,000円 |
---|---|
食費 | 40,000円 |
光熱・水道 | 30,000円 |
保険医療 | 30,000円 |
通信費 | 20,000円 |
交通費 | 10,000円 |
教育費 | 60,000円 |
交際費 | 10,000円 |
岩手の 介護環境 について
岩手の住まい環境 ってどうなの?
岩手の住まい環境ってどうなの?
盛岡市
盛岡市は、夏と冬、昼と夜の気温差が激しく、物件を選ぶ際には、冬季の水道凍結防止のための「水抜き」作業を自分でやるのか、防寒効果のある二重サッシになっているか、暖房器具の有無、使用するガスの種類など、冬季のチェックに重点を置くことになります。空き家等バンク制度もあり、上限20万の空き家改修費用の補助金制度もあります。こちらは、子育て世代の場合は上限がさらに10万円上乗せされるという手厚い支援もあります。また、空き家等を取得する際の金利引き下げ制度「住宅金融支援機構【フラット35】」も活用できます。鉄道各線の集まる盛岡駅近くの「材木町」や「大通」、JR上盛岡駅近くの「上田」、JR山岸駅周辺、いわて銀河鉄道青山駅近くの「上堂」といった地域に住宅が多く、駅から徒歩10分圏内の賃貸物件も充実しています。
子育て支援 について
子育て支援について
盛岡市
子育て中の親子の交流や情報交換の場として利用できる岩手県の施設「子育てサポートセンター」が盛岡市にあるほか、盛岡駅から車で約55分の二戸郡一戸町には県立児童館「いわて子どもの森」もあります。盛岡市では、「もりおか子育てネット」で妊娠・出産から子育ての相談や地域のサポートなど、さまざまな情報を発信しています。乳幼児(0歳から小学校入学前の子ども)から中学生までを対象にした医療費助成制度もあり、所得制限はありません。さらに2019年8月1日からは乳幼児の医療機関受診時の自己負担額も無料になり、小学生の医療機関受診時の支払いは自己負担額分だけで済むようになります。児童手当もありますが、こちらは所得制限があります。
岩手の
交通・移動手段
岩手の交通・移動手段
盛岡市
盛岡駅を中心に南北にJR東北本線が、東西にJR山田線が通っており、東北新幹線、秋田新幹線のターミナル駅にもなっています。また、盛岡駅から北へは「いわて銀河鉄道」も走っています。移動には運行本数の多いバスも便利で、市内はもちろん、県内外の主要地域へアクセスしています。盛岡駅が起終点の循環バス「盛岡都心循環バスでんでんむし」も好評で、運賃はどこから乗っても1乗車100円(こども50円)。1日フリー乗車券1枚300円(こども150円)もあります。なお、冬は積雪による交通渋滞が起こることから、バスなどの公共交通機関の利用がおすすめです。マイカーの場合は雪道運転に注意が必要です。
知っておきたい 移住支援制度
知って安心 医療環境
岩手での日々の暮らし
岩手での日々の暮らし
本州では最も面積の広い岩手県。県の中心である盛岡市へは東京から新幹線で2時間15分程度、県南の「いわて花巻空港」からは札幌や名古屋、大阪などへの路線があり、全国各都市へとつながっています。マイカーを利用する人も多い“車社会”ですが、交通事故の発生件数は全国で45位(人口10万人当たり)と、とても少ない点にも注目です。
盛岡市
盛岡市の冬はとても寒く、1~2月は日中の気温がマイナスになる「真冬日」になることもあります。平野部の積雪は日本海側の県などと比較すれば少ない方ですが、雪かき道具は必須です。一方、夏の夜は涼しく、過ごしやすいことが特長です。盛岡駅周辺には駅直結の「盛岡駅ビル フェザン」をはじめ、老舗百貨店「パルクアベニュー・カワトク」、「クロステラス盛岡」といったショッピングセンターが集中。また、盛岡駅前の「盛岡大通商店街」やアーケード街の「盛岡市肴町(さかなまち)商店街」など地域密着型の商店街もにぎわっています。東北自動車道の盛岡インターチェンジ横には「イオンモール盛岡」もあり、車でのアクセスが便利です。
女性の 就労支援
教育環境 について
働く人の タイムスケジュール
岩手県 | 東京都 | |
32.5分 | 通勤片道 | 53分 |
522分 | 労働 | 562分 |
146分 | 趣味・娯楽 | 161分 |
働く人のタイムスケジュール
岩手県の平均通勤時間は32.5分(片道)。東京の53分と比較すると20.5分減。労働時間の平均は東京と比較すると40分短くなり、一日の中で81分以上、仕事に費やす時間が短縮されています。この地域では、自動車通勤が一般的のようです。盛岡市在住の男性からは「県庁所在地だが、街がコンパクトなので通勤時間が短い」「通勤時間が首都圏に比べ10分の1」という声や「通勤時間が短く家族との時間が増えた」といった意見が寄せられました。そのほかにも「冬場に降雪があれば起床時間が早まり、その影響で出勤時間も早まる」といったコメントもあります。
Aさん(夫)の平日
家族構成
盛岡市在住
夫 49歳
妻 39歳
子ども1人
個人年収:
800万円以上~900万円未満
業種:ソフトウェア・情報サービス関連
6:00 | 起床 |
---|---|
7:00 | 身支度・朝食・新聞 |
8:00 | |
9:00 | |
10:00 | 仕事 |
11:00 | |
12:00 | |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | |
19:00 | |
20:00 | |
21:00 | 帰宅・夕食 |
22:00 | 休憩・入浴 |
23:00 | 情報収集・整理 |
24:00 | 就寝 |
盛岡市について
約29万人(2019年5月1日現在)の人々が暮らす盛岡市は、2008年4月に中核都市に指定されました。県の行政や経済、医療、教育などすべての中心を担っており、鉄道、バス、高速道路と交通のターミナルでもあるので、生活するにも便利です。東京からは東北新幹線で約2時間15分の距離にあり、いわて花巻空港も特急バスで約45分と、県外からのアクセスも良好。乳幼児から中学生までの子どもや妊産婦を対象にした所得制限のない医療費助成制度もあり、子育て支援なども充実しています。2018年からは盛岡市をさまざまな角度から切り取って紹介する「盛岡という星で」プロジェクトも始まり、インスタグラムなどSNSを使って盛岡市の魅力を伝えています。
自治体サイトへ参照:
(※1)2018年家計調査 (総務省統計局)を加工して作成
(※2)平成28年社会生活基本調査(総務省統計局)を加工して作成