北海道での暮らし
「都道府県魅力度ランキング」で10年連続トップ!
四季折々の豊かな自然とグルメ王国
北海道の面積は日本最大。人口は全国で8番目に多い約538万人ですが、面積が広いため人口密度は最も低く、住民1人当たりの都市公園面積は全国1位と、他都府県にはないゆとりのある空間が魅力です。新千歳空港から東京までは飛行機で約1時間30分。年間の平均気温は南の一部をのぞいて低く、30℃を超える日は数日のみ。冬場の気候は厳しいことで知られていますが、地域によって環境は異なります。知床、函館、十勝、石狩など道内のいたるところにある雄大な自然や、新鮮な海の幸・乳製品など、観光地として人気の高い北海道ですが、「都道府県魅力度ランキング」で10年連続トップ(2018)。生活するうえでも魅力にあふれている北海道の移住に役立つ情報を、札幌市、旭川市、函館市を中心にご紹介します。
いくらかかる?生活コスト
札幌市の月額平均 | 東京23区と比較 | |
食料費 | 74,424円 | -18,685円 |
光熱・ 水道費 |
27,013円 | +5,514円 |
教育費 | 10,825円 | -11,327円 |
いくらかかる?
生活コスト
西と南には市街地と隣接した緑豊かな山地がひろがり、美しい景観で多くの人々の心を引きつける札幌市。政令指定都市では人口第4位で、民間企業が行う「住んでみたい街」の調査でも常に上位にランクインしています。亜寒帯に属するこの地域は、光熱費は冬は高く、夏は安いようです。札幌市在住の女性からは「冬季は通常の水道光熱費の支払い以外に、灯油代や屋根などの融雪費、除排雪会社への支払いをはじめ、ガソリン代など、夏場の2倍以上は予算に組み込む必要がある」という声がありました。そのほか「教育水準が高くて子どもにお金を使う人が多い」というコメントも。
とある家族の暮らし
家族構成
札幌市在住
夫 43歳
妻 35歳
子ども4人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種:銀行・金融・保険業
住居費 | 100,000円 |
---|---|
食費 | 100,000円 |
光熱・水道 | 50,000円 |
保険医療 | 10,000円 |
通信費 | 20,000円 |
交通費 | 10,000円 |
教育費 | 20,000円 |
交際費 | 100,000円 |
北海道の 介護環境 について
北海道の住まい環境 ってどうなの?
北海道の住まい環境ってどうなの?
札幌市
ファミリータイプの賃貸物件の数が充実している札幌市。家賃や物価は東京都心部の半分以下(2015年総務省「小売物価統計調査年報」)で、地下鉄やJRの駅から徒歩圏内にも多くの物件がそろうため、通学や通勤には便利。特に人気があるのは再開発が進んでますます便利になる札幌駅周辺や、落ち着いた住宅街がひろがる「円山公園」周辺です。
旭川市
賃貸で人気があるのは旭川駅周辺です。市の中心部であり、「イオンモール旭川駅前」にも近いことから生活の利便性がよい場所です。中心部から少し離れた「豊岡」はファミリー層に人気。2LDKから3LDKの物件も見つかりやすく、近くに小学校や中学校があるため、通学面でも安心です。
函館市
函館市の家賃相場は東京23区の半分以下(函館市発表参考値)。貸家でも4万円から8万円ほどで貸し出されています。ファミリー向け物件が多いのは「柏木町」周辺。市電の駅から徒歩圏内でありながら認定こども園や幼稚園、小学校も近く子育てに便利な場所です。
子育て支援 について
子育て支援について
札幌市
札幌市には保育所が255カ所にあり、待機児童数も0人(2019年)、小学校の放課後児童クラブの待機児童数も0人となっており、子育て環境は充実しているといえます。また、親子交流ができる常設の子育てサロンも90カ所に設置されており、無料相談も受け付けています。こうした情報は「さっぽろ子育て情報サイト」にまとめられているほか、市が配信する「さっぽろ子育てアプリ」で予防接種のスケジュール管理や各種の子育て情報の管理も手軽に行えます。
旭川市
旭川市の保育所の待機児童数は0人(2018年)。市内9カ所に地域子育てセンターがあるほか、市内各所に授乳やおむつ交換ができる「旭川市こんにちは赤ちゃんステーション」が109も設置されています。また子ども向けのレジャー施設や、禁煙の飲食店、習い事などの情報がまとめられたサイト「あさひかわこどもーる」を市が運営するなど、きめ細かな子育て支援を行っています。
函館市
函館市の保育園の待機児童数は0人(2018年)。市内13カ所に子育てサロンがあるほか、屋内に子どもが遊べる大型の遊具を備えた「はこだてキッズプラザ」も市が運営。プラザには「子育て支援コンシェルジュ」という専門スタッフがおり、子育て相談受付や市が実施する子育て支援制度の案内を行うほか、函館に移住を予定している人からの相談も受け付けています。
北海道の
交通・移動手段
北海道の交通・移動手段
札幌市内はJRと地下鉄が各3線ずつ走り、市内を一周する市電のほかにバスも充実しているため、移動は公共交通機関が便利。混雑率も関東圏に比べて71%も低く(2015年)、通勤や通学のストレスも少ないといえます。何かと心配な冬季の移動ですが、地下鉄は天候に左右されず、札幌駅前を中心に地下歩道空間も広く確保されているため、雪道に慣れない移住者にも安心です。
旭川市内はJR函館本線、宗谷本線が走るほか、「旭川電気軌道バス」「道北バス」も運行しています。しかし本数には限りがあるため、市内中心部でも自由に移動したい方はマイカーがあったほうがよいでしょう。道外へのアクセスは旭川空港があるので便利です。雪に強いことで知られており、年間就航率は99.1%と、厳しい冬も欠航がほとんどありません。
函館市内の公共交通機関は、JRと道南いさりび鉄道、市電、バスが運行しています。観光地で知られる街だけに、バスの路線と本数が多く便利です。趣のある街並みにマッチするレトロなデザインの市電も、普段の生活の足として重宝されています。道内では雪が少ない地域といわれますが、一定の積雪はあるため、冬季の通学の送迎や買い物などではマイカーがあったほうがよいでしょう。
知っておきたい 移住支援制度
知っておきたい
移住支援制度
札幌市
生活環境や気候、厳しい冬の過ごし方など、移住者が知りたい情報は「札幌市の移住リーフレット」に掲載され、市のサイトでも公開されています。市内だけでなく、東京でも定期的に「北海道さっぽろ圏移住相談会」を開催しており、仕事や住まいの相談ブースを設置して移住に関する案内を行っているので、知りたいことのある方は足を運んでみましょう。
旭川市
旭川市役所に「あさひかわ移住ワンストップ窓口」を設けて、電話やメールで相談を受け付けています。移住が具体的に決まっていなくても相談可能なので、気軽に利用してみましょう。また、移住者向けの情報は「旭川移住計画」というサイトにまとめられています。先輩移住者のインタビューや、冬の暖房や水道に関する注意点、自動車の運転に関する情報もわかりやすく掲載されています。
函館市
子育て世帯向けの「ヤングファミリー住まいりんぐ支援事業」を行っている函館市。一定の条件を満たす世帯に、最大1万5千円の家賃補助を行っています。移住に関する情報は、函館市の移住サポートセンターの電話案内で知ることができるほか、「函館暮らしがいど」という冊子にも、まちの魅力や生活に必要な情報がまとめられています。
知って安心 医療環境
北海道での日々の暮らし
北海道での日々の暮らし
多くの人々が暮らす都心部や、雄大な自然が残るエリアなど、広大な面積のなかに多彩な地域文化を育んできた北海道。本州に比べて平野部が多く、それぞれの都市のスケールも大きいため、解放感とゆとりを感じながら生活できる環境が魅力です。
札幌市
札幌の中心は札幌駅から「大通公園」あたりのエリア。「大丸札幌店」や「札幌三越」といったデパートのほか、ショッピングセンターも多数あります。また、街の中央を横断する大通付近には大きな公園も点在しており、「モエレ沼公園」や「札幌芸術の森美術館」などの屋外アートも充実。都心の利便性と自然、文化がほどよく調和した居心地のよさが魅力です。
旭川市
旭川駅周辺には、駅に直結する「イオンモール旭川駅前」や「マルカツ」といった商業施設があり、国内初の歩行者天国として知られる「平和通買物公園」も地元客や観光客でにぎわいます。郊外に少し足を延ばせば「イオンモール旭川西」があり、旭川空港近くにも「アルティモール東神楽店」があるなど、大型商業施設が充実している点が旭川の特徴です。
函館市
世界中から観光客が訪れるベイエリアには、「金森赤レンガ倉庫」「はこだて明治館」があり、落ち着いた函館風情を感じながら買い物が楽しめます。五稜郭の近くにも「丸井今井函館店」や人気の飲食店がそろう「シエスタハコダテ」があります。函館駅から徒歩1分の「キラリス函館」には、カフェや子どもが遊べる屋内施設もあり、子育て世代に人気です。
女性の 就労支援
教育環境 について
働く人の タイムスケジュール
北海道 | 東京都 | |
31分 | 通勤片道 | 53分 |
561分 | 労働 | 562分 |
167分 | 趣味・娯楽 | 161分 |
働く人のタイムスケジュール
北海道の平均通勤時間は31分(片道)。東京の53分と比較すると22分減。労働時間の平均は東京と比較すると1分短くなり、一日のなかで45分以上、仕事に費やす時間が短縮されています。この地域では、電車通勤や自動車通勤が一般的のようです。札幌市在住の男性からは「会社まで30分圏内のため、自動車でも電車でも通勤可能。冬の時期は地下鉄が混雑する」「雪が多い日は通勤に時間がかかるため、冬は早めに起床することが多い」といった声が多く寄せられました。東京から移住した男性は「東京では昼夜逆転の生活をしていたが、札幌に来てからは規則正しい生活になった」と回答しています。
Aさん(夫)の平日
家族構成
札幌市在住
夫 31歳
妻 30歳
子ども1人
個人年収:
700万円以上~800万円未満
業種:ソフトウェア・情報サービス関連
6:00 | 起床・朝食 |
---|---|
7:00 | 出発 |
8:00 | |
9:00 | 仕事 |
10:00 | |
11:00 | |
12:00 | |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | |
19:00 | 帰宅・夕食 |
20:00 | |
21:00 | 入浴・テレビ、インターネット |
22:00 | テレビ、インターネット |
23:00 | 就寝 |
24:00 |
札幌市について
北海道の南西部にある札幌市は、日本で5番目となる約195万人の人口を誇る一大都市です。多くの企業や商業ビルが集まる街並みは美しく整備され、市内中心部も緑豊か。地下鉄やJRなどの公共交通が発達しているため、雪が降っても移動がしやすく、新千歳空港へも電車で約40分と道外へのアクセスもスムーズ。市民の9割以上が「ずっと住み続けたい」と答えるなど、ハイレベルな生活環境が魅力です。
自治体サイトへ旭川市について
札幌に次ぐ規模を誇り、北北海道の拠点都市である旭川市。全国的な知名度を誇る「旭山動物園」をはじめ、大雪山連峰などの自然豊かな名所に恵まれている旭川市ですが、旭川駅周辺は都市開発が進み、オフィスや商業施設、住宅、医療施設が集積し、多くの人でにぎわっています。全国有数の米どころとしても知られており、都心部と農村の距離が近いところも特徴。学校でも農業体験が取り入れられるなど、食の恵みを身近に感じながら生活することができます。
自治体サイトへ函館市について
津軽海峡を挟んで本州に向かい合う函館は、札幌、旭川に次いで北海道で3番目に大きな都市。美しい夜景が「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得したほか、ロマンあふれる金森赤レンガ倉庫街など、レトロモダンな雰囲気をたたえた街並みが魅力です。市内の公共交通は電車、バスともに充実しており、東京にも新幹線で4時間でアクセスできる点も移住者にとってはうれしいポイントです。
自治体サイトへ参照:
(※1)2018年家計調査 (総務省統計局)を加工して作成
(※2)平成28年社会生活基本調査(総務省統計局)を加工して作成